甘々王子とやらかしヒーロー



ー あの和泉くん酔っ払い事件から、私はちょくちょく和泉くんの家で過ごす時間が増えた

和泉:「ぼちぼち腹減ったな」

一緒に映画を見ていた和泉がポツリと呟いた

日和:「私、何か作ろう…」

和泉:「いいのか!!」

食い気味に喜ぶ和泉

日和:「フフ…何が食べたい?」

和泉:「和食! 肉じゃが!! 水本んとこで食うメシ、やっぱ洋食系が多くてさ…」

日和:……

日和の顔が曇る

和泉:「……り…日和? どうした?」

日和:「ううん、なんでもないよ」

そう言いながらも明らかに様子がおかしい日和

和泉:「……っ、日和! オレをなめんなよ」

日和:え!?

和泉は日和の手を取った

和泉:「オレが日和のちょっとした変化にも気付かないと思うか? 何かあるなら言ってくれ」

日和:和泉くん…

日和:「そう…だよね…ごめん。あのね………肉じゃがは前に…い、樹くんのために作る練習をして……だからそれを和泉くんに作るっていうのが…」

うつむく日和

和泉:「なんだそんなことか!」

予想外の和泉の言葉に日和は顔を上げる

和泉:「そんなのはこれから二人で変えてけばいいじゃん! オレも手伝うし、隠し味とか入れてさオレらの味作ってこーぜ」

偽りのない笑顔で日和の頭を撫でる和泉

日和:和泉くん…和泉くんはやっぱりすごい
好きだなぁ…

日和は思わず和泉に抱きついた

和泉:日和?! うおぉーーーー

和泉も日和を抱きしめる

和泉:やわらけー…いい匂いするし…このまま日和を押し倒すか? いや待て、まずは買い物行って一緒に肉じゃが作るべきだろ! んん? どっちが正解なんだーーー

自問自答を繰り返す和泉だった