甘々王子とやらかしヒーロー



アレーズ
奥まった席で二人で飲んでいる和泉と日和

和泉:修一のアドバイス通り飲みにきたけど…今日も日和はかわいいなぁ

お酒で少し顔が火照ってる日和を見つめる和泉

日和:「和泉くん?」

和泉:ガクッ…あっやべ…ちょっと飲み過ぎたかも

日和:「和泉くん大丈夫?」

和泉:「んーー」

祐生:「おいおい、大丈夫かよ」

水を持ってきた祐生

日和:「ごめん祐生くん、そろそろ帰るよ」

祐生:「タクシー呼ぶか?」

日和:「ちょっと外の空気吸ってから帰るよ」

祐生:「わかった」

祐生は和泉に肩を貸し外に連れ出した

日和:「ありがとうここでいいよ、少ししたらタクシー呼ぶから」

祐生:「おー じゃまたな」

植込みの柵に座り、酔いつぶれた和泉を膝枕する日和

日和:和泉くん…かわいいなぁ

クスッと笑いながら寝ている和泉の髪に触れる
すると日和を感じたのか、和泉は日和のお腹に抱きついた

日和:和泉くん…

そこへ

男:「お姉ちゃん、彼氏つぶれちゃったのぉ? 俺たちと飲みなおさない?」

酔っ払いの男二人が絡んできた
日和は必死で知らん顔を貫く
それでも絡んでくる酔っ払い

男:「ねえねえ」

腕を引っ張り連れて行こうとするが、和泉がガッチリ掴んで離さない

男:「何この兄ちゃん、寝てんのに離さないじゃん」

和泉を突いて遊ぶ酔っ払いを見てビクついていた日和も

日和:「あ、あの! 彼は絶対に私を離さないし、私も彼のそばを離れるつもりありませんから…だからもう行ってくれませんか」

勇気を振り絞り必死で和泉を守る
二人の様子を見た酔っ払いは

男:「わーったわーった、もう行こうぜ」

その場を去って行った

日和:ハーーーっ、こ、怖かった! でも…和泉くんがいたから…

和泉の寝顔を見ながら

日和:私やっぱり和泉くんがいてくれたら強くなれる。私を変えてくれたのは和泉くんだよ、ありがとう

そう強く思う日和だった



夢の中で今日のミッションを思い出した和泉は

和泉:「日和…日和」

突然むくっと起きた

和泉:「日和好きだ」

日和の顔に頬擦りしてそのまま唇を重ねた
そしてまた日和をガシっと捕まえて眠りについた

日和:!! 




翌日

和泉:あったけー……気持ちいー……ん?

目を開ける和泉
目の前で日和が眠っている

和泉:え!!?

ガバっと起き上がる和泉

和泉:オレんちだよな…どういうことだ?! オレ日和になんか…した?!

必死に記憶を辿る和泉

和泉:……あっ、え?! あああーーーぁ

正座をしてもがいている和泉をよこに

日和:「おはよう」

日和が目を覚ます

和泉:「…っ、日和ごめん。オレ酔っぱらって…」

日和:「うん、大変だったんだよ、私にくっついたままで…でもなんとか歩いてくれたからタクシーで和泉くんち帰って…家に着いても離してくれなかったから、もう一緒に寝ちゃったよ」

和泉:「うっ、ごめん……いやそれもだけどオレ…酔って日和にキス…したよな?」

日和:あ…

恥ずかしくなりうつむきながら頷く日和

和泉:「ごめんな、あんな風にするつもりじゃ…」

日和:「……から」

和泉:「え?」

日和:「私嬉しかったから…和泉くんが今までよりずっと近くに感じられて嬉しかった」

和泉はカーっと赤くなりながらも

和泉:「日和、顔見せて」

日和の頬に手を添えて顔を覗き込む
日和も真っ赤な顔だったが、お互い吸い寄せられるようにキスをした