とある日曜日
和泉:「なあ、このカッコおかしくないか?」
日和:和泉くんは背も高いし、バスケやってて筋肉あって…むしろ
日和:「…カッコいいよ」
日和は少し恥ずかしそうに呟いた
和泉:「そっか」
スーツ姿の和泉は嬉しそうにニヤついた
だが、日和の家が近づくにつれ段々と顔が険しくなっていく
日和:「和泉くん、大丈夫?」
和泉:「お、おう、ちょっと緊張してきたっ。おじさん許してくれなかったらどうしよう…」
日和:「クスっ、結婚の挨拶じゃないんだから…」
和泉:「け、結婚!?」
和泉は緊張と結婚の言葉で動揺しさらに表情が硬くなる
日和は自分で言った結婚の言葉で顔が火照る
日和:和泉くんが私の両親に、どうしても付き合ってる報告をしたいと言うもんだからこうやって向かってるけど…だ、大丈夫かな…
和泉:「ひ、日和さんとお付き合いさせてもらってる、こ…小林和泉です! 今日は、お父様とお母様にご挨拶させていただきゅたく…」
和泉:あ…噛んだ
和泉は頭が真っ白になり放心状態
日和父:「ハッハッハッ……そんな緊張しなくていいんだよ。和泉くんのことは中学の頃から知ってるんだし」
日和母:「そうよ、うちにもよく来てるじゃない」
和泉:「そ、そうっすよね…ハハ…」
日和は一人突っ立っている和泉を座らせた
日和父:「さあさ、まずは一杯やろうじゃないか。わたしも息子ができたみたいで嬉しいよ」
和泉:息子ぉー?!!
和泉:「お、お父さん! オレまだ学生だし、結婚はもう少し先に考えてるんで…」
日和:え?!
日和は母と目を合わせ驚いている
日和父:「ワッハッハ…そうかそうか、結婚も考えてくれてるのか」
和泉:ハッ…
和泉は自分の失態にジタバタ慌て始めた
そんな和泉の背中を優しくさする日和
その様子を微笑ましく見ている父と母
その後はいつもの和泉に戻り、楽しく食事をして過ごした
父が酔いつぶれ部屋に戻って行く
そして日和も席を外した時
日和母:「和泉くん、日和のこと本当にありがとう」
和泉:「え?」
日和母:「中学の時ももちろんだけど、高一の終わりからとくに和泉くんが日和を支えてくれていたおかげで、あの子は笑ってこられたんだと思うの。本当にありがとう」
和泉の手を取りお礼を言う母
和泉:「ちょっ、おばさん…」
その様子をドアの向こうで聞いて涙する日和
日和:私…お父さんとお母さんにもたくさん心配かけてたんだな…
ごめんね…ありがとう
