ー 告白する決心もつかないまま、流れで和泉くんとランチに来ていた
日和:「今日のお店もおいしかったね」
和泉:「日和のおすすめはハズレなしだな」
日和:和泉くんとこうやって出掛けるのは楽しい。もし私が告白することで、この居心地のいい関係が変わってしまったら?
日和:「キャッ」
そんなこと考えていてお店の階段を踏み外す日和
とっさに和泉が日和を庇い尻もちをつく
日和:「だ、大丈夫!?」
和泉:「日和は平気か?!」
立ち上がりながら日和を気遣う和泉
日和:いつもそう、自分のことより私のこと…
やっぱり私の気持ちをちゃんと伝えよう
日和:「あの……和泉くん、あのね私…」
ブーブー…
和泉:「あ、ごめん、宮先輩だ。もしもし………」
日和:はーーーーっ
日和は通話中の和泉から少し離れ、道路沿いの花壇の花を見ながら心を落ち着かせていた
日和:あーもうタイミング……
どうしよう…もう勇気が出ないかも……
通話中の和泉の目の先に、スマホをいじりながら運転しフラフラしている車が…
その先で日和が花を見ていた
気付いた和泉はすぐさま全力で走り出す
キキーーーーっ
車のブレーキ音が鳴り響く
ドサッ
日和を抱えたまま倒れ込む和泉
一瞬の出来事で何が起きたのかわからない日和だったが、自分を抱えたまま動かない和泉を見て叫んだ
日和:「和泉くん!!!」
和泉:「申し訳ありません。日和さんにケガをさせてしまいました」
日和の家で両親に頭を下げる和泉
日和:「和泉くん頭上げて! 私はちょっと足をぶつけただけで大したことないの。それより和泉くんの方が重症だよ! ごめんね、助けてくれてありがとう」
和泉は肩と腕に打撲を負っていた
日和母:「そうよ、この子を守ってくれてありがとう」
日和父:「本当にありがとう」
両親は和泉に心からお礼を言った
和泉:「いや、そんな…」
日和父:「和泉くんはケガは大丈夫なのか?」
和泉:「オレはもともと頑丈だから」
日和母:「ほんとにありがとうね。和泉くん一人暮らしでしょ、今日はご飯食べて行ってね」
日和の部屋
ベッドに座る日和の足を見て落ち込む和泉
和泉:「日和ごめんな、オレがついていながら…足、痛いだろ?」
日和:和泉くんは私のためにこんなケガまでしてるのに、私の心配ばかり…
日和:「和泉くん…好き」
自分を思ってくれる和泉の優しさに、日和の思いがこぼれた
和泉:「え!?」
