甘々王子とやらかしヒーロー



数日後 アレーズ
カランコロン

美咲:「こんばんは」

祐生:「いらっしゃい」

美咲:「へー、夜の雰囲気もオシャレでいいね」

祐生:「だろ、照明にちょっとこだわったんだ」

日和:「祐生くん、今日ちょっと美咲と話したいから奥の席いい?」

祐生:「ああ、空いてるぜ」



美咲:「日和と二人で飲むのって初めてだね」

日和:「そういえはそうかも」

美咲:「で、話って?」

日和:「うんあのね……美咲はずっと…修一くんと幼なじみだったでしょ」

美咲:「幼稚園から一緒だね」

日和:「どんなタイミングで好きって気付いたの?」

美咲:「急にどうした?」

美咲は日和の真剣な顔を見てちょっと恥ずかしそうに話し始めた

美咲:「んー、中学の時から修は私のこと好き好き言ってたじゃん。でも私にしたらその時はたたの幼なじみだった…だけど高校生になっていつもそばにいるのが当たり前の修が、私以外の人と一緒にいたらって考えた時かな」

日和:「え?」

美咲:「見たんだよね、修が告白されてる現場! それから意識しはじめて…段々とね」

日和:「そうだったんだ」

美咲:「何? 好きな人でもできた?」

日和:「好きな人っていうか……私は樹くんをずっと好きだと思ってたし、いつまででも待つつもりでいたの。でも最近、今でも本当にそうなのかわからなくなって…」

美咲:「そう思ったきっかけは?」

日和:「……和泉くん…私の中で和泉くんの存在が大きくなりすぎて…」

美咲:「和泉が好きなんだね」

日和は真っ赤になってうつむいた

美咲:「そっかそっか」

美咲は嬉しそうに微笑んでいる

日和:「美咲っ…でも、それって樹くんを裏切るっていうか…それに今まで支えてくれたみんなにも悪い気がして…」

美咲:「日和ー、まず私たちに気を使うことは一切ないよ! 私たちは日和の気持ちを一番に応援するし、それに王子のことだってもう4年だよ! 十分待ったよ。4年間何の連絡もないんだから、次に進んでもいいと思う」

日和:「あ、えっと私、和泉くんと付き合うとかそんなことは考えてないんだ」

美咲:「え?」

日和:「和泉くんだって私を、友達・仲間だと思ってやってくれてることで、これまでの関係を壊してもう会えなくなるのなんか絶対に嫌なの」

美咲:「日和ーーーっ、ホントに和泉はただの友達だと思って今まで日和を支えてきたと思ってんの? いい加減気付いてあげなよ」

日和:え? え? 
……まさか……嘘……だって…

日和は出会ってからの和泉との思い出が頭を駆け巡る

日和:え? え? ホントに?!

日和:「美咲、本当に和泉くんは私のことを?」

美咲:「そうだね、気付いてないのは日和だけだと思うよ。私も修も中学からわかってたから」

日和:「嘘?!」

日和:……思い返してみれば思い当たることがたくさんある!
全然気付かなかいどころか甘えっぱなしで…しかも私は樹くんのことばかり…
私…最低なのでは…

美咲:「だってさ、好きじゃなきゃあんなに全力でできないよ」

日和:「ど、どうしょう…私…」

美咲:「和泉は自分からは絶対に気持ち言わないと思うよ。だから日和から和泉に言ってあげて、好きだって。そしたら今までの和泉報われるよ」

日和:え? 私から!?