日和:ここはどこだろう…同じ景色ばかりで、和泉くんと別れた場所が全然わからない
スマホもなく連絡の取りようもないことで途方に暮れていた
日和:どうしよう…きっと今頃私がいなくなったことに気付いて慌てて探してくれている
私をめちゃめちゃ心配してるはず……ごめん、和泉くん…
日和は和泉が心配して探し回っている姿が目に浮かぶ
そして今まで自分の為に和泉がしてきてくれたこと
一つ一つ和泉の顔がよぎる
日和:私…
とにかく和泉くんと会わなきゃ! やみくもに探してもダメだ、何か道中言ってなかったかな…
日和は和泉との会話を必死で思い出そうとする
日和:!! ベーグル! そうだこの後一緒にベーグル屋さんに行く予定だった。w市で有名なベーグルの店…誰かに聞いたら絶対わかるはず…
意を決して待ち行く人に話しかける日和
日和:「あ、あのすみません、w市で有名なベーグル屋さんわかりますか?」
通行人:「あ、知らないです」
日和:「そうですか…すみませんでした」
日和:大丈夫、私ちゃんと人に聞けた。こうやって何人かに聞けばきっと…
日和はそれから数人に聞いてまわった
すると
通行人:「知ってますよ、場所はですね……」
日和:「ありがとうございます」
それから日和は迷いながらも、また人に聞きながらやっとベーグル屋に辿り着くことができた
日和:よかった…きっとここで待ってれば和泉くんは絶対に来てくれる
日和の顔に不安な様子はなかった
和泉:「日和ーーっ!!」
道路の反対側から日和を見つけ叫ぶ和泉
日和:「和泉くん!」
日和の顔に笑顔が溢れる
信号が変わり汗だくになりながら全力で走ってくる和泉
駆け寄る日和
日和:「心配かけてごめんなさい」
和泉:「あーーーーっ、よかったーーー!!」
日和:「ほんとにごめんね、でもここで待ったたら絶対和泉くんは来てくれるって信じてた」
和泉:「オレも途中で思い出して全力で走って来た。てかオレ汗臭いから」
日和は無意識に和泉にしがみついていた
日和:「ううん、ごめんねちょっとだけ…」
日和:和泉くんの体温…安心する…
和泉:そうか日和怖かったもんな
離れようとしない日和を抱きしめたい気持ちをなんとか抑え、手を上にあげそーっと頭を撫でる和泉
和泉:「あ そーだ、これ」
和泉は日和にスマホを手渡す
日和:「え? これどこに?」
和泉:「親切な人が拾ってくれてた」
日和:「そう、こけた時落としたのかも…」
日和は樹を見かけたと思い追いかけて迷子になったことを話した
和泉:「そうか、違ったのか…まあこんなとこにいるわけないもんな。よし、せっかく来たんだ、うまいもん食って楽しもーぜ」
そう言って二人はベーグル屋に入っていった
