甘々王子とやらかしヒーロー


ドキドキしながら花火をみていたが、横から視線を感じて…

日和:……うそ! 樹くんこっち見てる(汗)

樹:「ごめん、花火より日和に会えたことが嬉しくて見とれてた」

ボっと顔が真っ赤になる日和

日和:樹くーん、私そういう甘い言葉慣れてないから…
でも…私も自分の言葉でこれだけはちゃんと言いたい

日和:「い、樹くん! 私も…また会えて嬉しいよ」

日和の小さな声のその言葉を聞いた樹は、めちゃくちゃ嬉しそうな顔で

樹:「Thank You…」

と、日和の頬にキスをした

日和:あっ…わっ…なっ…い、樹くん!!

カーっと真っ赤になって固まる日和の肩を抱き寄せ花火を見る樹
その後、クライマックスにむけて花火の音が鳴り響いた




修一:「和泉のヤツ、既読になるのに返信してこない」

イライラしながらスマホを気にする修一

美咲:「まだ日和と一緒にいるのかも。結局二人に会えなかったね」

修一:「あの人ごみじゃーな。でも、うまくいってたらアイツのことだ、嬉しそうに報告してくるだろ?」

美咲:「ということは……」

修一と美咲は顔を見合わせた

美咲:「私明日、さりげなく日和に聞いてみるよ」

修一:「頼む」

美咲:「修ってホント和泉のこと好きだよね」

修一:「妬ける?」

美咲:「…バカ」






翌日、バレー部の修一は隣のバスケ部のコートで和泉を見かける

修一:ちゃんと部活来てんじゃん

休憩時間 手洗い場

修一:「よう」

和泉の肩を組む修一

和泉:「……」

修一:「なんだよ、ラインの返事もせずに」

和泉:「すまん」

修一:「……そうか、だめだったか。日和はおまえが告ったら、自覚すると思ったんだけどな」

修一の言葉を聞いて追い詰められた顔の和泉は、言いにくそうに

和泉:「いや……実は………」



修一:「はーー?! なんだよそれ、逃げたって…おまえ、その男に日和とられたらどうすんだ!!」

和泉:「うっ、、言わないでくれ! オレ 夕べからずっと後悔してて、寝れないし胃が痛くて飯も食えなくて…‥うっ…」

涙ぐむ和泉

修一:「ちょっ…部活終わったらじっくり聞いてやるから、今泣くな!」

修一はタオルを和泉の顔に押し当てた
その頃

美咲:「えっ?! 王子に会った?!!」

美咲は日和の家にいた