前に言った私の言葉をちゃんと覚えていたみたいだ。
「ハルはいい子だね」
「ありがとう。真子ちゃんもいい子だよ」
まるで人間と大差ないスムーズな会話。
しかも、いつの間にか私の名前を覚えて呼べるようにもなっている。
やっぱりハルは高度なロボットみたいだ。
「ねぇハル、おじいちゃんってどんな人だった?」
ハルの隣に膝を抱えて座る。
窓から入り込んでくる風が心地いい。
「とても頭のいい人で、私のお父さんです」
「お父さんかぁ」
ハルを作った人だから、ハルからすればお父さんで間違いない。
けれど私の頭に浮かんできたのはマンションにいる父の姿だった。
いつも心配そうな顔をして怒ることはほとんどない。