足元の資料はほとんどパソコンで印刷されたもので、難しい数式の羅列ばかりだった。
私も少しは解読できる部分があったが、ほとんど意味はわからなかった。
一方の諒は紙を拾い上げるたびに「すげぇ」とか「さすがだな」と声をあげて、ずっと楽しそうにしていた。
「書かれていることの内容がわかるの?」
「なんとなくだけどな。笠原のじいちゃんはやっぱりすごい人だったんだよ」
興奮気味にそう言われるとなんだかこっちまで嬉しくなってくる。
同時に自分ももう少し真面目にロボットについて研究しておけば諒と会話がはずんだのかもしれないと後悔も生まれた。
でもまだまだこれからだ。