お父さんの顔は珍しく緊張感があって、私もなんとなく緊張した。
あまり記憶に残っていないおじいちゃんの顔を思い出そうとしたけれど難しくて、自室に戻って本棚からアルバムを引っ張り出した。
『そういえばお父さんそっくりなんだったっけ』
お父さんに似た男性に赤ん坊の私が抱っこされている写真を見て少し不思議な気分になった。
よく見れば赤ん坊の私とおじいちゃんも目元がよく似ている。
血の繋がりが近い人が死ぬかもしれない。
そんな不思議な感覚がよぎった後、恐怖が足元から這い上がってきた。
死をこんなに身近に感じたことはなはじめての経験だった。