まるで自分がタイムスリップしてしまったかのような光景だ。
「ここがおばちゃんの家よ」
到着したのは大きな日本家屋で、離れや蔵も敷地内に建っている。
駐車場とは別に手入れされた日本庭園まであり、呆然としてしまった。
「びっくりした? でもこの辺では珍しくないのよ」
「そうですか……」
ちゃんとした日本庭園なんて観光地でしか見たことがない私は生返事しかできなかった。
大きな荷物を持って家に入ると、広いエントランスがあり、そこには効果そうなツボに花がいけられていて、甘い香りが漂っている。
「こっちの部屋を使ってね」
ついていった先は2階の奥の部屋で、6畳の和室になっていた。