『その前川くんなんだから、きっとワシのことを恨んでいただろうね。ワシが研究を奪ったと思っているかもしれない。でも、これには理由があるんだ。前川くんと共にタイムマシンの研究を進めていくうち、彼の目は欲望に満ちていった。過去に戻って憎い相手を殺すとか、ギャンブルで金持ちになるとか、そういう話ばかりをするようになったんだ。そんな前川くんを見てワシは危機感を覚えた。マイムマシンが完成したとき、彼のせいで歴史が大きく歪んでしまうと思ったんだ。ワシはそんなことのためにタイムマシンを発明したいんじゃない。悪用はしないと決めていた。だから、残念だけれど前川くんには研究を下りてもらったんだよ。本人はそうは思って



