あの男を乗せたタイムマシンが光り輝き、そして過去へ戻る……その寸前のことだった。
「大切なものを守ります」
ハルが呟いた。
「まだ言ってるのか」
黒服の男がせせら笑う。
私は切ない気持ちでハルを見つめた。
ハルの役目は大切なものを守ること。
そしてもうひとつはタイムマシンを破壊することだったはずだ。
だけどタイムマシンを破壊すれば、ハルは……。
《ハルはタイムマシーンを守ることと、破壊することのためだけにワシが作った。ハルは使命を果たしたとき、その動きを生涯止めることになる》
ハルは動かなくなってしまう!
「ダメ! やめてハル!」
「タイムマシンを破壊します」