その声にハッとして全員が地下への入り口へ視線を向けていた。
そこに立っていたのはハルだったのだ。
「ハル、どうしてここに!?」
すぐに駆け出したかったけれど、拳銃を向けられているので動くこともできない。
「ほぅ、これがハルか。じじぃが作りそうなおもちゃだな」
愛の父親が小馬鹿にしたように笑う。
「大切なものを守る。四角い箱」
ハルの一言に私は壁の落書きを思い出していた。
あのときハルにはまだコアが戻っていなかった。
それでもこの金庫の記憶だけはしっかりと残っていたから、あんな落書きをしたのだと今更理解するなんて!
「そうだな。お前ならきっと金庫の暗証番号もわかってるんだろうな」