真っ暗な銃口がこちらを向いていて、今にも火を吹きそうだ。
「やめて!!」
愛が叫ぶが、その声は届かない。
この男たちは自分の目的のためならどんなことでもするんだ。
たとえ、殺人でも。
「真子、暗証番号を知らないのか?」
「わかんないよ!!」
諒に聞かれて首を左右にふる。
いつの間にか流れ出していた汗が床に落ちていく。
そのときだった。
プールでの出来事を思い出していた。
一定のリズムで水鉄砲を噴射していたハル。
ピュッ、ピューピューピュー、ピュ
ピュッピュッ
ピュ、ピュー、ピュッ、ピュー
夢の中にも出てきそのリズムを指先で刻んでみる。
そして昔面白半分で習ったモールス信号に当てはめてみる。