だけど壊れたベンチしかない場所でどうやって2時間も潰せっていうの!?
イライラが爆発しそうになったそのときだった。
プップとクラクションを鳴らして白い軽自動車が駅の前に止まった。
誰かを迎えに来たんだろうかと思ったけれど、さっきこの駅に下りたのは私だけだ。
次の汽車が到着するんもは1時間後のはずだし。
と、思っていると見知らぬ女性が運転席から出てきた。
警戒して数歩後ずさりをする。
こんなところで襲われたら誰も助けてくれない!
「こんにちは、真子ちゃん?」
小首をかしげて質問してきた女性は50代前半くらいで、よく日に焼けた人だった。