すっかりハルに夢中になっていた愛が、不安そうな顔を向けてきた。
ソファに座ってのんびりテレビを見ていた私はハルに視線を向ける。
「37.523……37.523……37.523」
「なんの数字?」
「あぁ、これね」
ソファから立ち上がり、ハルの前に移動して腰を下ろした。
「ちょっとした暗号みたいなんだけど、意味はよくわからないんだよね」
「暗号? なんの?」
「それは……」
と言いかけて口を閉じた。
いくら友達でもタイムマシンのことを説明するわけにはいかない。
そもそも、信じてくれないだろうけれど。
「さぁ、わかんない」
首をかしげて見せると愛が「なにそれ」と笑い声を上げた。