俺が起きた時、目の前に花がいた。
「は……⁉︎ な、んでお前が……‼︎」
その声は自然と出た声だったから、寝起きでひでぇ声だった。
うっわ……よりによって今日は人形抱いてたし……なんで今日に限って俺に人形持たせんだよ恋あの野郎……‼︎
「とりあえず、行くよ……! 遅刻しちゃうっ……‼︎」
花は俺の手を力強くつかんだ。
意外と力強ぇな……。
廊下に出されて無理やり立たされると、花は言った。
「さぁ、行きますよ! 初登校日なのに遅れますよ!」
やっさし……遅刻しそうなら俺置いて行きゃあいいのに……。
「あ、健太く〜ん! もう、遅いんだから〜!」
「……遅い」
実まで……! バカにしやがって……‼︎
「ちょっと二度寝してただけだ‼︎ うるせえ‼︎」
俺は声を荒らげた。
「じゃあ、行きましょうか。道案内しますね……! あっ、そうだ……」
花は先頭を歩いて道案内をしてくれている。そして急にウィッグと伊達メガネをつけた。
「「……なんでメガネとウィッグ……⁉︎」」
実と俺の声が被った。
「それは……辛い過去があったんだよ〜。きっと……」
恋が切なそうに言った。
「とっ、とりあえず行きましょう!」
「学校、着きましたよ!」
花は、校門の前で立ち止まって、指差した。
「デッケェ……!」
そこは、デカい真っ白な校舎に、黄色と黒のラインが入っている。
金かかってんなぁ……私立か。
「じゃあ、行きましょうか……! 教室」
俺は……2-Bか。花は確か、2-Cだよな。てかなんで花のクラス思い出してんだ……ま、いいか。恋が1-Cで実が2-Cだよな。休み時間にでも見に行くかなぁ……。
そんなことを思いながら廊下を歩いていた。
「健太さん! 教室、ここだよね!」
「お、おお! さんきゅ。じゃあな」
「はい! 授業、頑張ってね!」
花は笑顔でそう言うと、自分のクラスへ駆け込んで行った。
同じクラスがよかったな……って、違う! これは……この学校のことをたくさん知ってるからな……!
俺は心の中でそうぼやいた。
「は……⁉︎ な、んでお前が……‼︎」
その声は自然と出た声だったから、寝起きでひでぇ声だった。
うっわ……よりによって今日は人形抱いてたし……なんで今日に限って俺に人形持たせんだよ恋あの野郎……‼︎
「とりあえず、行くよ……! 遅刻しちゃうっ……‼︎」
花は俺の手を力強くつかんだ。
意外と力強ぇな……。
廊下に出されて無理やり立たされると、花は言った。
「さぁ、行きますよ! 初登校日なのに遅れますよ!」
やっさし……遅刻しそうなら俺置いて行きゃあいいのに……。
「あ、健太く〜ん! もう、遅いんだから〜!」
「……遅い」
実まで……! バカにしやがって……‼︎
「ちょっと二度寝してただけだ‼︎ うるせえ‼︎」
俺は声を荒らげた。
「じゃあ、行きましょうか。道案内しますね……! あっ、そうだ……」
花は先頭を歩いて道案内をしてくれている。そして急にウィッグと伊達メガネをつけた。
「「……なんでメガネとウィッグ……⁉︎」」
実と俺の声が被った。
「それは……辛い過去があったんだよ〜。きっと……」
恋が切なそうに言った。
「とっ、とりあえず行きましょう!」
「学校、着きましたよ!」
花は、校門の前で立ち止まって、指差した。
「デッケェ……!」
そこは、デカい真っ白な校舎に、黄色と黒のラインが入っている。
金かかってんなぁ……私立か。
「じゃあ、行きましょうか……! 教室」
俺は……2-Bか。花は確か、2-Cだよな。てかなんで花のクラス思い出してんだ……ま、いいか。恋が1-Cで実が2-Cだよな。休み時間にでも見に行くかなぁ……。
そんなことを思いながら廊下を歩いていた。
「健太さん! 教室、ここだよね!」
「お、おお! さんきゅ。じゃあな」
「はい! 授業、頑張ってね!」
花は笑顔でそう言うと、自分のクラスへ駆け込んで行った。
同じクラスがよかったな……って、違う! これは……この学校のことをたくさん知ってるからな……!
俺は心の中でそうぼやいた。


