お隣さんはイケメン三兄弟

「健太兄ちゃ〜ん? ちょっと遅くない〜?」
僕は健太兄ちゃんを壁に押し付けて質問をしていた。
「いや、まだ5時っ……って、もう5時半⁉︎」
「5時には帰ってきてって言ったよねぇ?」
「そうだぞ、何回も注意しといたよな? 浮かれて聞いていなかったようだが?」
実兄ちゃんもうなづいている。
「なんで遅れたのかなぁ〜? 健太兄ちゃん」
「うっ、目が笑ってない……」
「何か言った〜?」
「何でもないですっ」
健太兄ちゃん、敬語になってるなぁ……ふふっ。じゃなくて!
「本当になんで遅れたの? 危ないからって注意したよね?」
「そ、それは楽しくて……」
健太兄ちゃんは目を泳がせながら言った。
「そんなに楽しかったの?」
「お、おう……、一応な……」
健太兄ちゃんは、僕たちと目を合わせることなく答えた。
そんなに楽しかったんだ……?
「でも何回も注意したのに遅れるってことはそれ相応の理由があるってことだな?」
黙って話を聞いていた実兄ちゃんが言った。
ナイス! 実兄ちゃん!
「……2人とも、実は……」
健太兄ちゃんが深刻そうな顔をして言った。
……っ、いつも明るい健太兄ちゃんがこんな顔するなんて……。
僕は、健太くんを掴んでいた手を離した。
「花を……」
花ちゃんを……?
「す、好きになったんだ……」
「「えぇぇええぇ⁉︎」
驚きすぎて、僕たちは大声を出してしまった。
健太兄ちゃんは、耳をふさいでいる。
「うっせぇな……」
「えっ、えっ、どういうこと⁉︎ あの頑固な健太兄ちゃんが⁉︎」
好きとかいう気持ちって健太兄ちゃんにあったの⁉︎
「今日、花と猫カフェ行って……っ、そん時に気づいたんだよ……」
「……健太が花を好きになるとは思わなかった」
「実までうっせぇな……」
「全力で応援するよ〜!」
僕が健太兄ちゃんに言うと、健太兄ちゃんは呆れた顔をして叫んだ。
「お前らに応援されなくてもいいわ! でも、一つだけ言っておく! お前らは花のこと好きになるんじゃねぇぞ‼︎」
「健太兄ちゃん、そんな大きい声出しちゃあ、花ちゃんに聞こえちゃうよ〜」
僕は少し健太兄ちゃんをからかったら、健太兄ちゃんの顔はどんどん真っ赤になっていった。
健太兄ちゃんがこれまで夢中になるとはな〜。でも、さっきの健太兄ちゃんが言ってたことは守れないかも〜……!
僕は、笑みを浮かべた。
「おいっ、何だよ恋! くそ、バカにしやがって〜っ!」
健太兄ちゃんは、そんな捨て台詞を吐いて、部屋に戻っていった。