お隣さんはイケメン三兄弟

健太:【おやすみ】
 健太くんからメッセージが来る。
 ふふっ、おやすみのメッセージも送ってくれるんだ……!
 なんか、かわいいなっ!
おやすみ、健太くん。
 私は心の中で健太くんにあいさつをして眠りについた。

 ――ブブブッ。通知が来る。
 ん……誰だろ……?
 不思議に思って携帯を見ると、実くんと表示された。
実:【ちょっと来てくれ】
 どうしたんだろ……?
こんな夜に……。
3人の家に来てってことだよね……?

「実くん、どうしたの?」
 扉を開けて、実くんを呼ぶ。
「ああ、花、ちょっと停電して……ブレーカーってどこだ……?」
 そういうことか……!
 それなら……。
「健太くんか、恋くんを呼んできてくれない?」
「なぜだ?」
 実くんが不思議そうに聞く。
「だって……高いところにあって、届かないんだよね。3人いないと……」
「なら身長が高い方がいいな。健太を呼んでくる」
 実くんは部屋の方へと上がっていった。

「呼んで来たぞ」
「んぁ……? 眠いんだけど……って花? ブレーカーだよな……あの場所なら2人で届くから家に帰って寝てていいぞ」
 健太くんが優しく言う。
「で、でも……」
「いいから!」
 健太くんにきつく言われて、仕方なく家に帰った。

 あ……恋くんは寝てるんだ……起こさないようにしなきゃ……!
 そう思って、そろりそろりと行っていたけど、恋くんは起きてしまった。
「ん……だ、れ……? 実兄ちゃん……? 一緒に寝よぉ……」
「えっ?」
 恋くんはそう言うと、私の足をつかんでベッドの中に体を入れた。
「れ、恋くん……?」
 小声で恋くんを呼んだけど、起きなかった。
 とりあえず出て……って、出れないっ……⁉︎
 恋くんは小柄でかわいいとは裏腹に、力が強くて、出れなかった。
 ど、どうしよう……!
 そう思った瞬間、パチッと電気がついた。
「ん……あれ……花ちゃん……? なんで……」
 小声で恋くんが問いかける。私も、小声で返事を返す。
「ブレーカーが落ちちゃって、来てたんだけど、2人がやるからいいって。で、ここで寝ててって言われたんだけど……」
 私が小声で言うと、実くんと健太くんの声がした。
「直ってよかったなー! これで電気もつく!」
「そうだな。よかった」
 まずい……! どうしよう……。
「花ちゃん! ちょっとごめん!」
 と言うと、恋くんの布団の中へ私を入れた。
 か、隠そうとしてるのかな……?
「恋、花どこだ?」
 健太くんが問いかける。
「と、トイレ行ってたよ〜」
「……そうか」
 実くんが、不思議そうに言った。
「うん、そうだよ〜あはは……」
 恋くんが、困ったように笑ったのが布団の中から見えた。