アニマルランド!

ーーピンポーン。朝8時、インターホンが鳴る。
誰かな……?
朝の支度をして、そろそろ学校に行こうと思っていた僕は、インターホンを確認する。
「はい。……って、え?」
そこには、夢さんが立っていた。
『あ、おはようっ。蘭くん!』
「夢さん? 何でここに?」
『蘭くんと学校行きたくてさ! アニマルランドのことも話したいし!』
あー、そういうことか……。それはいいんだけど、一緒に登校すると周りの目がちょっと……でも夢さんの誘いだし……。
「うん、いいよ。今出るからちょっと待っててね」
『うん!』
最後に笑顔で返事をした夢さんは、朝から見るには刺激が強かった。
うっ……やっぱり可愛いっ……。てか、他のみんなになんて説明しよう……。
「おはよう!」
「うん。おはよう」
それから、アニマルランドの話をしたり、学校の話をしたりして、学校に向かった。
「あ、ていうか、夢さんの家からここちょっと遠いよね?」
「そうかな? てか私の家知ってたっけ?」
「ごめん、知らない……」
アニマルランドの近くだろうなとは思っているけど、反対側かもしれないな。
「私、アニマルランドの上だよ?」
「えっ⁉︎」
そ、そうだったんだ……。だからいつも僕より前に来てたんだな……。
「あ、学校着いたよ?」
「ほんとだ〜。意外と早かったねっ」
「くっ……」
その笑顔は、もう表せないくらいに可愛くて、僕は胸の辺りを押さえた。
「だ、大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ……っ」
2人で校門をくぐると、登校している男子達がざわめいた。
「は? なんで柳川が春野さんと来てんの?」「しかも春野さんめっちゃ楽しそう!」「はぁ……朝イチの春野さん可愛すぎる……」「マジうらやま〜」「ちょっと教室に来たら柳川一緒に問い詰めようぜ」「そうだな」
「何かみんな騒がしいね? どうしたのかな?」
夢さんは自分が理由で騒いでいるのを知らないようだ。
はぁ、こんな天然なとこも可愛い……じゃない、とりあえず今は早く教室に行かないと、一緒にアニマルランドいるのがバレちゃう……。
「どうしたの、蘭くん」
「な、なんでもないよ〜。ちょっと眠たいな〜って」
「そっかぁ。私もちょっと眠たい」
夢さんは少し眠たそうにほほえんだ。
うっ……やっぱかわいっ……。
ん? てか、ここで『蘭くん』って……。
そう思うと、僕の顔はどんどん青ざめていった。
「なんで柳川が春野さんから蘭くんって呼ばれてんの?」「どういう関係?」「マジで早く問い詰めたいわ〜」
「春野さん! ちょっとごめん!」
「えっ……⁉︎」
僕は夢さんの手をとって、教室の方へ走った。