アニマルランド!

蘭くんとバスに乗って、アスレチック施設の最寄りのバス停で降りる。
「よし、着いた! 早く行こっ!」
「あ、ちょっと待って……早いっ……」
私が走り出すと、蘭くんも一緒に走った。
アスレチック施設の扉を開けて、受付をすると、すぐに私はトランポリンの場所に向かった。
「ねえ、蘭くん! 最初トランポリンのとこ行こうよ!」
「いいよ。こっちだね!」
蘭くんが案内してくれて、その背中を追う。
何回か蘭くんは来たことあるのかな?
「えっ……!」
蘭くんが、おどろいたのか大きい声をあげた。
「ど、どうしたの……って、海さん⁉︎」
「春野ちゃんと、蘭くん? 君たちも来てたの?」
そこには、なんと海さんがいた。
海さんも来てたんだ!
「えっと、一緒に行きません?」
私が海さんに提案する。
「2人が良ければいいけど……良いの?」
「「はい!」」
「よかった〜! あ、そうだ。今対決するイベントがあるみたいだけど、3人でやってみない? 人数は限定されてるけど、勝った人には高級お菓子だって!」
「「やりたいです!」」
そんなのがあるんだ! 海さんに会ってよかったっ……!
「ほんっと息ぴったりだねぇ。じゃあ、エントリーに行こうか!」
「「はいっ……!」」
私たちは目をキラキラさせながら返事をした。

「くっ……、海さん早い……! 追いつけない!」
「大人の本気はまだまだだよ〜!」
今は、海さんと蘭くんと私で、最後のミッションの、ボルダリングをしていた。
ここでは、逆転勝利ができるそうで、海さんが1位で、私が2位で、蘭くんが3位なため、逆転を狙っている。
「おっと……」
海さんが少しふらついて、止まった。
「よし、今がチャンス!」
私は、すばやく登った。
「やったー! 勝った!」
「あ〜、最後やっちゃった!」
海さんが悔しそうに歯を食いしばっている。
「2人とも早いよ!」
蘭くんは下の方から登ってきている。
「登り切ったらゆっくりと下に降りてきてくださーい。スタンプ押しますよ」
スタッフさんが下から叫んでいる。
「はーい! スタンプお願いします!」
スタッフさんが笑顔でスタンプを押してくれる。
「あぁ、負けた! 夢ちゃん早いね」
「逆転勝利、ですよ!」
私と海さんが話していると、一番最後だった蘭くんも、降りてくる。
「2人とも早いって〜」
「っていうか、私の勝ち! 高級お菓子っ!」
私が手を挙げて喜ぶと、海さんと蘭くんは、顔を見合わせて、私の前にひざまずいた。
「「はは〜、負けましたぁ〜!」」
「あはははっ、2人とも何してるの」
その後、受付に行って、高級そうなお菓子をもらった。
「美味しそう!」
私は、目を輝かせながらお菓子を見た。
そうしていたら、蘭くんも美味しそうにお菓子を見ていた。
「……食べたいの?」
「えっ、いやそういうワケじゃ……」
蘭くんは否定している。
「食べたそうな目をしていますよ、蘭くん〜」
「うっ……バレたか」
「ちょっと分けてあげるから」
私がそう言うと、蘭くんは「ありがとう!」と言った。
「もう4時だし、帰ろっか?」
「えっ、もうですか⁉︎」
みんなと遊んでると早いなっ……!
「夢さん、帰ろっか。今日と昨日はありがとうね」
「ううん! 全然。明日もアニマルランド頑張ろうね」
私たちがそう話していると、海さんも話に入ってきた。
「明日はお客さん多いだろうし頑張ろうね」
「「え? 何でですか?」」
話し合いで話してたっけ? 明日多いって……。
「話してなかったっけ? 実は……」
海さんは、私たちに衝撃の事実を伝えてくれた。