「ひ、ひどいよ。変な顔ってどんなの!?」
照れ隠しのつもりで言ったのに、篠原はショックを受けたらしく、口を尖らせる。
「無防備っつうか…かっ…かわ」
可愛い、と言いそうになって恥ずかしくなってやめる。
篠原も俺が言おうと思っていることがまだわからないらしく、「ん?」と聞き返してきた。
「とにかく!その顔を、もうすんなよ!俺の前では、していいからよ。‥他の奴らにその顔見せたら、笑われっから」
嘘だ。笑われるどころか、男どもは全員好きになるだろーな、篠原を。だからこそ、この顔は俺だけ特権にしてぇんだよ。
って、篠原は絶対わかんねぇよな。
「そうかぁ。わかった。気をつけるね」
また…その顔。
無意識とはいえヤバすぎんだろ。破壊力半端ねぇのわかてくれ!
俺が頭ん中で暴走しているうちに、学校の寮についた。
「もう…ついたのか」
「そうみたいだね。あっという間だった!じゃあ、また明日ね」
俺にブンブン手を振って女子寮に入っていく篠原を見送り、俺も男子寮の中に入った。
「ひーろーせ!」
後ろからガシッと肩を掴まれる。
「室川…てめぇ篠原にまで…」
振り返り、室川のことを強く睨んだ。
「えー、本気じゃないんだから良いじゃん」
こんなことを言われても、室川は変わらない調子でケラケラ笑っている。
「だからこそやめろ!アイツを…篠原をお前の都合に巻き込むな!どうせ…お前の好きな木下さんを妬かせたいためにいつも不特定多数の女を毎日、木下さんの店に呼んでんだろ」
俺がそう言うと、室川は一瞬にして真顔になった。
「木下さんと付き合ってた頃に戻りてぇんだろ?なんで告らねぇんだよ」
「広瀬には言われたくない」
照れ隠しのつもりで言ったのに、篠原はショックを受けたらしく、口を尖らせる。
「無防備っつうか…かっ…かわ」
可愛い、と言いそうになって恥ずかしくなってやめる。
篠原も俺が言おうと思っていることがまだわからないらしく、「ん?」と聞き返してきた。
「とにかく!その顔を、もうすんなよ!俺の前では、していいからよ。‥他の奴らにその顔見せたら、笑われっから」
嘘だ。笑われるどころか、男どもは全員好きになるだろーな、篠原を。だからこそ、この顔は俺だけ特権にしてぇんだよ。
って、篠原は絶対わかんねぇよな。
「そうかぁ。わかった。気をつけるね」
また…その顔。
無意識とはいえヤバすぎんだろ。破壊力半端ねぇのわかてくれ!
俺が頭ん中で暴走しているうちに、学校の寮についた。
「もう…ついたのか」
「そうみたいだね。あっという間だった!じゃあ、また明日ね」
俺にブンブン手を振って女子寮に入っていく篠原を見送り、俺も男子寮の中に入った。
「ひーろーせ!」
後ろからガシッと肩を掴まれる。
「室川…てめぇ篠原にまで…」
振り返り、室川のことを強く睨んだ。
「えー、本気じゃないんだから良いじゃん」
こんなことを言われても、室川は変わらない調子でケラケラ笑っている。
「だからこそやめろ!アイツを…篠原をお前の都合に巻き込むな!どうせ…お前の好きな木下さんを妬かせたいためにいつも不特定多数の女を毎日、木下さんの店に呼んでんだろ」
俺がそう言うと、室川は一瞬にして真顔になった。
「木下さんと付き合ってた頃に戻りてぇんだろ?なんで告らねぇんだよ」
「広瀬には言われたくない」

