「そういえば、広瀬くんはもう食べ終わったんだね」
話をそらすように、俺の手元を見て言われた。
「ああ。でも足りなかったかもな」
「そうなの?もしよかったら、私のアイス、食べる?」
はっ!?食べかけなの渡すとか無意識にもほどがあるだろ。
けど、断ったら意識してるって思われるかもだよな。
「食べる」
篠原のスプーンをもらい(一個しかなかった)、わざわざ篠原が食べていた場所をスプーンですくって食べる。
これって、間接キス…だよな?篠原に引かれてねぇか?
…にしても、篠原って誰にでもこうゆうことすんのかよ?
今も全然気にしてなさそうだし。
それに、仲いいわけでもない俺にもこういうことしたわけだし…。
無自覚ってこえぇな。
「ん?」
あれ…誰だ?
篠原の後ろの席でじっとこちらを見て睨んでいる女に気づいた。
見覚えのない顔だが…篠原ではなく、俺を睨んでるような気がした。
「どうしたの?」
きょとん、とした顔で俺を見上げてくる篠原。俺の視線の先の女に目を向けさせたくなくて、とっさに篠原の頭に手を置いて撫でた。
「え、ぇ?」
「なんでもねぇよ。早く食え」
「ぅ、うん…」
一瞬、戸惑った様子の篠原だったが、すぐに食べることに集中し始めた。
俺も女から逃げるように目をそらした。
「広瀬くん、今日は本当にありがとう!休日に勉強を教えてくれるなんて…優しいね」
「優しくねぇよ。…これから、どうすんだ?」
話をそらすように、俺の手元を見て言われた。
「ああ。でも足りなかったかもな」
「そうなの?もしよかったら、私のアイス、食べる?」
はっ!?食べかけなの渡すとか無意識にもほどがあるだろ。
けど、断ったら意識してるって思われるかもだよな。
「食べる」
篠原のスプーンをもらい(一個しかなかった)、わざわざ篠原が食べていた場所をスプーンですくって食べる。
これって、間接キス…だよな?篠原に引かれてねぇか?
…にしても、篠原って誰にでもこうゆうことすんのかよ?
今も全然気にしてなさそうだし。
それに、仲いいわけでもない俺にもこういうことしたわけだし…。
無自覚ってこえぇな。
「ん?」
あれ…誰だ?
篠原の後ろの席でじっとこちらを見て睨んでいる女に気づいた。
見覚えのない顔だが…篠原ではなく、俺を睨んでるような気がした。
「どうしたの?」
きょとん、とした顔で俺を見上げてくる篠原。俺の視線の先の女に目を向けさせたくなくて、とっさに篠原の頭に手を置いて撫でた。
「え、ぇ?」
「なんでもねぇよ。早く食え」
「ぅ、うん…」
一瞬、戸惑った様子の篠原だったが、すぐに食べることに集中し始めた。
俺も女から逃げるように目をそらした。
「広瀬くん、今日は本当にありがとう!休日に勉強を教えてくれるなんて…優しいね」
「優しくねぇよ。…これから、どうすんだ?」

