私の言葉に、広瀬くんは黙り込んでしまった。
ぇ、え…何か言っちゃいけないこと言った?
しばらくして、ようやく口を開けた。
「なら、俺が教えてもいいけど」
「へ……!?」
待って、それは予想外…💦
嬉しいけど、もちろん。
でもそんな…冗談じゃないよね?本当に、いいのかな。
「そうしてくれたら、すごく嬉しい…」
私の返事に、今度は広瀬くんが固まってしまった。
「んじゃ、今週の日曜、図書館な」
さっそく!?
「優しくお願いします」
「それはお前の努力次第だな」
ニヤッと笑う広瀬くん。
胸が…熱い。
「スパルタだけは勘弁してね」
「さあな」
また、クスクスと笑われる。
珍しいから、ドキドキしてるんだよ。別に、広瀬くんにドキドキしたわけじゃ、ないもん…?