知らないことは知らないままで

羽衣side
家までの帰り道・雨

「なかなかやまないね、うーんしかも
横断歩道の信号が全然青になんないし。」

「そうだね…、あっ!羽衣、青になったよ!」

「本当だ渡ろう!」

私たちは横断歩道の真ん中に差しかかったその時


キッキィーイ!!!


「羽衣!危ない!」


ドン!!!

鋭い音と共に私は結衣に身体を押され倒れた


「いったぁ…。あれ?結衣?結衣!?」

結衣は私を庇い車に轢かれ身体から血を流していた
私は結衣の元に駆け寄り抱き抱えた


「ねぇ!?しっかりして結衣!?ねぇ!?」

結衣に少しの間、結衣に問いかけた。