知らないことは知らないままで

「唯一守ってくれてたの
謙ちゃんだけだもん。
私のヒーローだよ?だからね
私のこと忘れて幸せに…」

「嫌だ…。」

「謙ちゃん…、」

「俺は嫌だ…!」

「…。」

「俺は…俺は…ずっと羽衣と
一緒に…幸せな人生を歩みたい…。」

「謙ちゃん…。」



俺は顔を上げて羽衣の方を見ると
羽衣の身体が消えかかっていた