知らないことは知らないままで

花火も終わり見ていた人たちが
ぞろぞろと帰って行った



「羽衣、俺たちも帰ろ。」

「うん、帰ろ。」

「はい、」

「うん?」

「手を繋がないとはぐれるだろ?」

「…。」




私は恥ずかしくて俯いていると
謙ちゃんは私の手を引いた



「はい、帰ろ。」

「うん…。」



私は謙ちゃんに照れてると
バレたくなくて前髪で
自分の顔を隠した