知らないことは知らないままで

あの後
俺の母さんと父さんも来て
診察室でお医者さんと話していた
俺は飲み物を羽衣に渡した
パイプ椅子に座った

羽衣が口パクで何かを訴えていた


「うん?羽衣どうした?どこかいたい?」


羽衣の口の形をよく見てみると
“ごめんなさい“と言っていた


「ごめんなさい?って…言ってる?」


すぐに羽衣はうなづいた
俺はなぜか涙が溢れた