悲しかった。苦しかった。つらかった。立ち直れなかった。でもまた、立ち直ることができた。新しい好きな人ができた。その人のおかげで、立ち直ることができた。その人は優しくて、仲良くしてくれて、すごくすごくいい人だった。それに今までの人たちとは全然違った。この人なら守ってくれそう。そう思った。
もう好きです。でも「成功しない」そう感じた。
でも諦めたくない。だって、これが、
「最初で最後の恋」だと思ったから。
そこから憂鬱だった学校も楽しくなった。
森崎 瑛人くんは私の閉ざされた前へ進む道を開けてくれた。瑛人くんと話すたび、中はどんどん深まっていった。
「この授業わかったー?」
とか、
「ここできなかったなー。」
とか、いろいろ話した。たまにお互いのわからないところを教えあったり。毎日とっても楽しかった。幸せだった。
そのたび、私の気持ちはどんどん膨らんでいく。もう逃げたくない。その一心で、私は前に進んだ。
それから2年経って6年生も最後になった。
私中学受験をして、海崎中学に受かった。
そして卒業式。私は意を決して瑛人くんに手紙を渡した。返事がはきた。結果は…だめだった。
悔しい半面、スッキリした気持ちになった。
もう後悔はない。やれることはやった。すべて。
それから12年、つらかった恋の記憶は思い出に今も幸せに暮らしています。



