数年後、新しい恋を見つけた。新しい好きな人ができたんだ。4年生に進級してその人に出会った。その人の名前は、杉浦 涼也くん。最初は一目惚れだった。でも、過ごして行くうちに、彼は誰よりもやさしくて、嫌な過去の
元カレ、高橋 圭人くんとの思い出を忘れさせてくれる
存在になっていた。2人はたっくさん遊んだ。お家で
ゲームしたり、街にお出かけしたり、おそろいの物を買ったり、その度に涼也くんは
「楽しかったね!」
って行ってくれた。ハグしてくれた。もう大好きだった。
お家でただただ話している時だったあった。
「今日も楽しかったね!」とか。
「今日学校で友だちにからかわれてさ、いっつも加奈と
いるから付き合ってんの~って笑」
「そんなことあったんだー。でも嫌じゃなかったの?」
「嫌じゃなかったよー!」
「良かったーうれしい笑」
涼也くんからしたら、遊びだったのかもしれないけど、キスだってした。人生で、1回目のキス。こんな感じで、すごく楽しい日々を過ごした。そして1年経って5年生へ進級する時、私は告白した。
答えは…だめだった
成功しないと感じていた。でも、信じたかった。
可能性を信じたかった。
でも無理だった。
「ごめん。好きじゃない。」
そういわれた時、思った。今までのはすべて遊びだったんだと。私は涼也くんの特別でも何でもなかった。悲しかった。だって、本気で好きだったから。



