『今日から2週間フロント業務の研修
 です。責任者は津野田(つのだ)
 さん頼みますね。』

『はい。津野田 沙樹です。
 フロント業務で分からないことは
 全て聞いてください。』

「鳥山 香那です。よろしくお願い
 します。」

面接の時に案内してくれた美しい黒髪の
女性と目が合い頭を下げた。

ここに来て1ヶ月が経つものの部署が違ったり休憩時間が違うとそこまでまだ
仲良くなれていないのが現実だ。

津野田さんの他にドアマンをしている
短髪で体格の良い本田さん、フロント
サポートをしている小柄で可愛らしい
牧さんとも挨拶を順に交わしていく

夕方からフロントに入ってくださる男性が後から見えることも聞かされている


『私は基本的には裏でマネジメント
 業務をしていますが、日々各部署を
 見回りサポートしています。大半は
 こちらに居ますのでよろしく
 お願いします。』

「はい、かしこまりました支配人。」


小さなホテルとはいえ、毎日同じようにはいかないのが多分フロントだとは思う。

勿論、厨房や清掃だって思っている通りにいかない時もあるけれど、予測不可能な事の大半は直接接するこの場所なはず