日髙支配人には圭吾さんの事もあって心が惹かれるものがある。

でも私本人としてはやっぱり皆さんと
同じで学びたいとか尊敬の気持ちも
しっかりあるのだ。

恋人がいると聞いてショックと思う
時点で、きっと瑆さんには私の隠れた
気持ちが分かるのかもしれない。

「きっと支配人が選ぶのだから素敵な
 人なのでしょうね‥。」

『さぁ‥それはどうかな‥。』

えっ?

『気になるならもうすぐ会えるから
 自分の目で見てみればいい。
 さてと、ゲストが花壇に植える花を
 選ばないとね。鳥山さんも一緒に
 選ぼうよ。君の素敵なアイデアを
 暁人も褒めてたから。』

支配人が‥?

そんなちょっとした事なのに、あの人に
褒められたというだけで嬉しくなる。

ホテリエとしていつかは日髙支配人に
認められたい‥‥。今はその気持ちが
1番強いから、私は前を向いてやるべき
事をしっかりやろう。

「瑆さん」

『んー?』

「ありがとうございます。」

いろいろな意味を込めてお礼を伝えると、中世的な美しさを持つ瑆さんが
綺麗な顔で笑ってくれた。