寮に戻りシャワーを浴びると、先程の光景が思い出されて、振り払うかのように
首を振った。

冷静で落ち着いてる人なのに、まさか
あんな冗談をしてくるなんて‥‥‥

でも‥‥さっき‥圭吾さんが出てこなかった‥。それに鈴子の感情も‥‥‥

という事は、あの時は支配人に
ドキドキしていたという事だから、
私の感情だけということだ‥‥


「あーー!もう!!そんなんじゃ
 ないから!」

前世の事があったからこそ、特別な
感情を抱いていた事は確かだ。

ただ‥それだけなんだから‥‥‥



「おはようございます。先週はご迷惑を
 おかけしてすみませんでした。」

『うむ‥‥今日は元気で顔色が良さ
 そうじゃな。少しばかり吹っ切れ
 たかのぉ?』

目尻に皺をたっぷり寄せて笑う小久保
さんに苦笑いをしつつも小さく頭を
下げる

なんだかここの社員さん達には私の
感情なんてお見通しなようで、本人は
至って隠してるつもりでも、思っている
以上に表に何かしら出てしまっているの
かもしれない。