再逢  完

いけない事とは充分分かってる‥‥

ハルさんという素敵な方がいるのに、
触れることなど許されない方とこうして
肌を重ねているのだ‥‥。

「ッ‥‥」

『鈴子‥‥』

感じたことない甘い痛みも激しい感情も
、今は愛しさに包まれただ幸せだと
心から思える‥‥


『名前をもう一度呼んでくれないか?』

「ッ‥‥ハァ‥‥け‥ごさん‥‥。」

『もう一度‥‥』

「‥圭吾さ‥‥ん‥ッ」


何度も耳元で囁かれた声を私は一生忘れずにいたいと願った。

もしも今度生まれ変わる日が来るなら、
もう一度あなたと出会いたい‥‥と。

日が登り始めた早朝、愛しい主人の
寝顔を見たあと、私は部屋に戻り、
その場に泣き崩れた。

分かってはいても、取り返しのつかない
事をしてしまったのだと理解していた
からだ。