『‥鈴子‥‥今宵お前を抱きたい。』
ドクン
一度離された唇がまた軽く触れると、
目に溜まった涙を拭う優しい指先に
心臓後大きく跳ねた
綺麗な顔で私を見つめる眼差しは、
出会ってから今までで1番優しく感じる
ほど温かい
旦那様も分かっていらっしゃる‥‥
今が終われば夢から覚めるのだと‥‥
車の中で夢を見たくなったと言った
旦那様の夢の先にもしも私がいるので
あれば、今だけは叶えてあげたい‥‥
泣きながら小さく頷くと、もう一度
腕の中に閉じ込められ、私達は手を
繋いだまま旦那様の寝室に向かい、
もう一度今度は深い口付けを何度も
交わした。
「ン‥‥‥ふ‥ア‥」
『ッ‥すまない。お前とこんな事が
出来るなんて思っても見なかったから
抑えが効かない‥‥』
「アッ‥‥」
柔らかいベッドに寝かされ、与えられる
甘い熱にその都度体が反応し、私が涙を
流せば、すぐに甘い口付けを何度も
してくださった。



