こんな事で取り乱して、今後お二人のそばで働くなんて私には‥‥無理だ‥‥

お金は稼がないといけないから、
せめて以前のように関わりが直接ない
下働きに変えていただこう‥‥

それも無理なら、ここを去るべきだ。

私は二人に‥誠実に向き合えない‥‥

叶わない思いだが、旦那様を一人の
異性としてお慕いしてしまったのだ。

生まれて初めての恋心を抱いた相手が
よりによって旦那様だなんて他の誰にも
知られてはならない。

その場に座り込むと、涙を堪えて
漏れそうになる嗚咽を両手で必死に
押さえて耐え、その後もハルさんが帰られるまで感情を閉じ込め仕事だけに
集中した。


‥‥‥‥‥‥眠れない

仕事を終え、疲れてるはずなのに寝付けない私は、羽織を着て庭に向かった。


(ミャア‥‥)

「‥‥スズ‥ここに居たのね。」

私に気付いたスズが足元に頬を擦り
付けたので抱き抱えて縁側に腰掛けた