それからの日々もミヤさんに見習い
旦那様のお世話をさせて頂く毎日で、
旦那様のお部屋のお掃除はほぼ任せて
貰えるまでになっていた。

『鈴子、部屋の掃除が終わったら、
 応接間にハル様がもうじき
 いらっしゃるようだから
 お茶を淹れてちょうだい。』

「はい、かしこまりました。」

急いで掃除を終えないと‥‥

隣の執務室でお仕事をしている旦那様
の邪魔にならないように手際よく
シーツを取り替えて拭き掃除をすると、
部屋のドアが開いた


『鈴子、こちらに来なさい。』

なんだろう‥‥
お使いか何かなら、お茶をミヤさんに
お願いしなくてはならないけど‥‥


「何かご用でしたか?」

『鈴子も今年で18歳だ。今からでも
 勉強を始めるのはどうかい?』

「勉強‥ですか?あの‥私は文字も
 読めませんし‥‥」

女学校に行くにはもう遅い年齢だし、
そこに行くお金さえ私には払えない。

旦那様のお世話係になってから、お給金
も増えたことで、伽耶の薬や治療費も
より良いものに変えることも出来た。

勉強など私にはとても勿体無い‥‥