綺麗な瞳‥‥それに美しく素敵なその容姿から目が離せない‥‥

抱いてはいけない気持ちが溢れ出しそうになってしまうが、叶わない気持ちに
蓋をして私は生きていかなくてはならない。

旦那様と奥様になられるハルさんに
誠実に勤めれる使用人として‥‥


「精一杯勤めさせて頂きます。
 旦那様‥‥ありがとうございます。」


ただの使用人として働く私に、こんな
切ない気持ちを教えてくれた人‥‥

その人の為に、自分が出来る事を
全てしてでも尽くそうと決めた‥‥


でも、後(のち)に旦那様からの信用を失い、大切にされていた奥様を傷付ける
事になるなど、この時は思いもしなかった。


➖現代➖


「ッ‥‥はぁ‥‥」

『落ち着け‥‥大丈夫だから‥‥。』


日髙支配人が私の背中をさすりながら、
片手はしっかりと私の手を握ってくれて
いるが、ここまで話して苦しくなると
両目から涙が溢れ出した

誰にも話した事がなかった前世の記憶は
、想像していた以上に苦しい物だと
改めて気付かされている

それくらい圭吾さんの存在は今になっても鈴子の中では忘れられない人だと
いうことを‥‥