それからお湯が使えるようになり、
手荒れは治らずとも、寒さに凍えながら
の水仕事が無くなっただけでかなり
精神的にラクになった。

釜戸のそばまで行けば暖かく、短い時間でも暖を取れる喜びに満ちていたが、
私に対するイジメだけは加速する
ばかりでなくならなかった。

他の使用人は見えない所で休み、
私は他の人の分まで押し付けられる
日々に、我慢していたものの体が悲鳴をあげたのだ


『鈴子、今日も早くそれをやって
 ちょうだいね。使用人頭様に言ったら
 ただじゃおかないから!』

「すみません‥ッ‥今日は体調が‥」

『は!?そんな嘘付いたって仕事は
 減らさないからね!!言われた事を
 黙ってやりな!』

「‥‥分かりました。」


今朝起きてから、頭が痛くて寒気も
酷かった‥‥‥。食欲もなく、なんとか
支給されるお味噌汁だけ飲んだが、
体中が痛くて今にも倒れそうだったのだ


‥‥‥働かないと‥お叱りを受ける‥

それに、伽耶に仕送りが出来ない‥‥

震える体で何とか洗濯を終えると、
お屋敷の床の水拭きをし始めた。


‥‥‥これを終えたら少しだけ休もうかな‥‥。体がツラくて苦しい‥‥


『今日は中掃除なのか?珍しいな。』


えっ?