着物の袖で涙を拭くと、頬を叩いて
洗濯を終えると、お庭の履き掃除と
草むしりも終えた。

「はぁ‥‥」

両手を合わせて息を吹きかけ温めても、
外の寒さには敵わない‥‥

あの子猫はあれからどうなったのかな‥

寒さで震えてないといいけれど‥‥


『鈴子、裏庭の落ち葉を集めて
 おいてくれない?』

「えっ?‥‥今日は私の担当じゃ‥
 いえ‥分かりました。』

『ふん‥やけに素直じゃないか。』

素直じゃない‥‥‥。
ただ‥何かをしていないとあの方のこと
を考えてしまうから受けただけだ‥。

それに、あの場所は人目に付かない
から無表情で仕事をしていても
気にせず働けるのかもしれない‥なんて
酷い考えを持ちながらも、投げ捨てられ
た箒を拾うと冷たい風が吹き付けた。



『鈴子さん、少しいいかしら。』


ドクン