もう二度と呼んで貰えないと思っていた
過去の自分の名前が支配人からとはいえ
聞くことが出来た。


‥‥もうこれだけで奇跡以外の言葉が
ない気がする。


‥‥‥‥‥全部打ち明けよう。

こんな信じて貰えない話しをしても、
引かれるだけかもしれないけれど、
隠し通したままここで過ごすことは
これ以上無理だ‥‥


「‥‥‥私は‥‥過去の‥前世の記憶が
 あるんです‥‥。」


深く深呼吸をすると、支配人が優しく
背中をさする手が止まったものの、
その腕から抜け出して支配人を見上げた


「ッ!信じて貰えなくても構いません。
 気持ち悪いとおもったら解雇して
 頂いていいです。でも‥ほんと
 何です‥‥。」

精一杯の正直な気持ちを伝えると、
また両目から大粒の涙が溢れ出て
しまった‥‥

以前は本当の事を話せないまま
圭吾さんの元を去った。

でも、こうして巡り会えたのなら、
今度は後悔したくなかったのだ。
 

『分かった‥‥‥聞かせて欲しい。
 大丈夫だから‥‥。』

支配人‥‥‥‥