日髙side
前回に引き続き、また鳥山さんが
俺の目の前で倒れた‥‥
知り合いの医者には、疲れと血圧が
低かったからと点滴をしてもらい、
その後もずっと眠ったままだ。
『‥‥また‥圭吾って呼んだな。」
とても悲しい瞳をしていた‥‥‥
まるで彼女ではない別人が乗り移った
かのような振る舞いに戸惑いしかない。
でも‥それより‥鳥山さんが倒れた時、
俺はなんで呼ぼうとした?
椅子に腰掛け、ベッドで眠る鳥山さん
を眺めると、シーツから出ていた手を
そっと握った
『‥‥‥‥すず‥』
訳もわからず彼女を抱き締めた時に
咄嗟に出た名前‥‥‥‥
一体どうしてそんな名前で彼女を
そう呼んでしまったのかは分からない
が、涙を流すその姿が誰か違う人にさえ
見えた気がした
彼女が俺の事を圭吾と呼ぶ事と
何か関係があるのだろうか‥‥
偶然ここに就職した彼女だが、
もしかすると何か隠しているのかも
しれない。
毎回俺の前で倒れられるのも困るし、
一度彼女とは時間を作ってしっかり
話さないとな‥‥
「‥‥圭吾さ‥‥ごめんなさ‥‥」
『フッ‥‥せめて俺の名前だったら
許してやれるのにな。』
目尻から溢れた涙を指で拭うと、
彼女の頬をそっと撫でた。
日髙side end
前回に引き続き、また鳥山さんが
俺の目の前で倒れた‥‥
知り合いの医者には、疲れと血圧が
低かったからと点滴をしてもらい、
その後もずっと眠ったままだ。
『‥‥また‥圭吾って呼んだな。」
とても悲しい瞳をしていた‥‥‥
まるで彼女ではない別人が乗り移った
かのような振る舞いに戸惑いしかない。
でも‥それより‥鳥山さんが倒れた時、
俺はなんで呼ぼうとした?
椅子に腰掛け、ベッドで眠る鳥山さん
を眺めると、シーツから出ていた手を
そっと握った
『‥‥‥‥すず‥』
訳もわからず彼女を抱き締めた時に
咄嗟に出た名前‥‥‥‥
一体どうしてそんな名前で彼女を
そう呼んでしまったのかは分からない
が、涙を流すその姿が誰か違う人にさえ
見えた気がした
彼女が俺の事を圭吾と呼ぶ事と
何か関係があるのだろうか‥‥
偶然ここに就職した彼女だが、
もしかすると何か隠しているのかも
しれない。
毎回俺の前で倒れられるのも困るし、
一度彼女とは時間を作ってしっかり
話さないとな‥‥
「‥‥圭吾さ‥‥ごめんなさ‥‥」
『フッ‥‥せめて俺の名前だったら
許してやれるのにな。』
目尻から溢れた涙を指で拭うと、
彼女の頬をそっと撫でた。
日髙side end



