身寄りのない私を使用人として雇って
下さるだけではなく、体の弱い伽耶
に高価な薬まで下さり命を助けて
頂いた圭吾さんの信頼を全て無くしてしまった。

私はここを今すぐにでも離れてもいい。
ただ伽耶だけは‥‥‥


『しっかりしろ!!』


ビクッ

両肩を掴まれると、体を起こされ
上を向かされた。

‥‥‥なんで圭吾さんがそんなに
ツラそうな表情を浮かべるの?

あなたを傷付けたのは私なのに‥‥ッ

『一体‥どうしたんだ?さっきから何を
 ‥‥』

私から触れる事の許されない旦那様が
私に触れてくれ、真っ直ぐに私を
見つめてくださっている‥‥

初めてあなたのお顔を拝見した時も、
この世にこんなに美しい男性がいるの
だなと見惚れた‥‥



それだけで‥‥ここに来て良かっ‥たと

「‥‥‥‥圭吾さ‥」

『‥おい!‥‥‥す‥‥ッ!!』

いきなり目の前が真っ暗になり、
私はそのまま意識を失ってしまった