再逢  小指の約束


『一つのバスローブを3分以内に
 整えれるように終業後練習を
 するように。』

「あ‥は、はい。」

『‥‥‥ベッドメイキングは合格だ。』

えっ?

振り返ると、屈んでいた支配人の顔が
そこにあるとは思わず、鼻がぶつかり
そうになってしまった為、慌ててその場
に屈んだ。


危なかった‥‥‥あと少しずれてたら
どうなっていたことか‥‥


『支配人、こっちのチェックも
 お願い‥‥ん?何してるんですか?』

た、橘さん!!?


「何でもないです!私が転んだだけで
 すから。」

『はぁ?何してんの。こっち教える
 から終わったら来てよ。』


「あ、はい!行きま‥ッ‥ヒッ!」

腰が抜けかけたのか、上手く立てずに
もう一度よろけた私はそのまま目の前
の支配人の胸に飛び込んでしまった。


「も、申し訳ありません!!」

ヤバい‥‥心臓の音が‥聞こえちゃう‥

『‥君はギャップがすごいな。』

えっ?