それなりに女性とは遊びで関係を持っては来たけれど、その中でも特別目を惹く容姿でもないのに彼女が気になって仕方がない‥‥‥

独占欲にも似たような感情に自分自身でも笑ってしまうくらい戸惑っているのだ


鈴子と圭吾がそうさせてるのか、
本当に自分自身がそうしてるのか‥‥


『瑆』

『んー?』

『厄介者から一緒に守ってくれるか?』

自分に纏わりつく排除したいものも、
今までは目を瞑って来れたが、花苑様を
意味もなくここに寄越したのは誰かも
分かっている

頼りになるのは、事情を知ってる瑆と
瑆の親父さんだけだ

こんなくだらない事に、彼女を巻き込む
ほど嫌な人生はないからな‥‥

自分らしく人の為に動けるホテリエになりたいという意志にも助けたいと素直に
そう思えた

欲にまみれない彼女の瞳には、綺麗な
景色がよく似合う‥‥

『暁人がそんな事を頼む日に立ち会える
 なんて、今日はいい日だよ。』

『フッ‥‥‥それは良かった。』

親友‥悪友とも言える瑆が嬉しそうに
笑う姿に、ネクタイを緩めて一緒に
笑った。

前世か何かは知らないが、久しぶりに
芽生えたこの気持ちに一度だけ正直に
生きる人生も悪くないな‥

日髙 side end