(‥‥鈴子‥‥)

日髙さんを圭吾さんとして見ては
いけないという事も分かってる。

まだ面接すら出来てない時点で、
未来をどうこう言える立場ではない
けれど、ここを選ぶという事は、
少なくとも毎日顔を合わせることになる


最初は子供の頃に同じ夢を何度も見るようになった事が始まりだった。


行ったことのない場所なのに、そこで
生きていたと思えたのは大人になってからだ

街で、ふとした会話に涙を流した事も
あるし、その度に胸が苦しくなり、
圭吾さんと過ごしたあの日々を懐かしむようになった。


そして、私が鈴子の生まれ変わりだと思ったのは、鈴子と同じ場所に同じ痣があるからだ


‥‥‥こんな事‥今でも信じられない
けれど、私は確かに以前彼女として
生きた記憶がある‥‥


何の為にこの記憶が残り続けている
のか考えた事も勿論あるけれど、
結局は分からないまだ。

日髙暁人と出会った事に意味がある
なら、それこそ関係ない人を巻き込む
事にならないよう原因を探ってみたい‥

まずは面接をクリアしてからの話だが。