鈴子も圭吾さんに抱き締められた時、
戸惑いの中に愛しさが込み上がっていた

相手が生まれ変わった同じ人なだけに、
こんな時に鈴子とリンクしてしまい、
意識が遠くなっていく

「‥‥‥圭吾さ‥‥ッ‥」

温もりをくれる相手の服を両手で
握り締めると、更に抱き締める腕に
力が込められた気がした

『‥‥‥‥圭吾じゃないだろう?』

えっ?

圭吾さん‥じゃない‥‥の?

瞳に映る愛しい人の顔に、幻なのではと
思い両手を伸ばし頬を包んだ。

温かい‥‥
夢だったらこんなにも温もりを感じられないからここにいるのは‥‥

『勘違いしているから言うが、
 俺に恋人は居ないよ。
 煽ったのはそっちだから後から文句を
 言わないでくれ、いいな?』

えっ?

「ッ!!‥‥ん」

懐かしい香りに包まれたかと思えば、
綺麗な顔が近づき私の唇が塞がれ意識が
戻り我にかえった