私にとって、本は友達だ。

恋人かもしれない。

私の傍らにいて、笑わせてくれて、時には感動の涙を与えてくれる。

大好きな存在。


高校進学後、消極的な性格から、友達作りに失敗した私は、昼休みも放課後も、静かな図書室に入り浸っていた。

お気に入りの作者の小説も、まだ触れたことのない作者の小説も、沢山揃っている宝箱みたいな図書室が、私の大切な居場所だった。