「お前運痴なのな」
「運痴…」
「ダンスもぎこちなかったし」
「見てたんですか」
苦虫を噛み潰したような顔をしたのが面白くて、鼻で笑って目を逸らす。
そんなのどうでも良くて。
「てか、お題何だったの」
「怒りませんか」
怒る…?
「内容によるな、それは」
俺は紙を渡される。
「他学年の友人?…友達になった覚えねーけど」
「私に他学年の友人いるように見えます?」
「ぼっちだろうな」
「友達はいますよ、同級生に!…でも、先輩に知り合い、茜部先輩しかいなかったので、優しいから協力してくれるかなと、一か八か当たってみた感じです」
「そういうことかよ」
誰だよ、告白されるかもー、なんて浮かれてついてった奴。



